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二十歳の時に買った大島紬

私が成人の日を迎えた、はるか彼方のある日、

初めての高価な買い物は、なんと、大島紬。

着物業界で働いていたので、染めや織りの勉強を、多少かじっており、

マニアックな私にとって憧れの着物=大島紬でした。

しかし、今考えると、呉服屋さんも、二十歳のおこちゃまに、こ~んな地味な着物を売るなんて(笑)。

初めての3年ローンで手に入れたのがコレ。

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最近では珍しい縦横の泥大島です。

買った当時は嬉しくて仕方なかったのですが、

実は着ていく場所がなくて、初めて袖を通したのは、お買い上げから軽く10年以上経ってからでした。

大島紬=高価な着物なのですが、

紬は普段着、ドレスコードでいうと超カジュアル。ジーパンと同格。

と、いうことは、普段着にしかなりません。

では、大島紬の訪問着なら正装に使えるのでしょうか。

場所にもよりますが、お客さまで行く場合はOKでも、主催者はNGです。

また、いくら訪問着だったとしても、正装の席にはふさわしくありません。

結婚式にジーンズで出席するのは変ですからね。

つまり、紬を着るということは、本当に贅沢なことなのです。

普段着に高級な素材を惜しげなくまとい、何度も洗い張りをして孫の代まで着れるのですから、その価値はある、ということなのですが、

モノにあふれている現代では、何度も洗い張りをした着物を孫が喜んで着るのかどうかは、、疑問です(笑)。

二十歳で買った大島紬、そろそろ板についてくるおトシ頃なんですが、未だに着る機会がなかなかありません。

いつかは日々着物で生活するのが夢なのですが、、、。

ちなみに写真の帯は母が染めた縮緬の名古屋帯です。
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佐藤有美ブログ


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